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タイトル: 女子学生の携帯電話によるメール中毒状況とその心理的特徴(第2報) : 女子大学生と看護学生との比較 (研究ノート)
その他のタイトル: E-mail Addiction among Female and the Psychological Characteristics of These Students (Part2) : The Comparison of Nursing Student and with a University Student (Notes)
著者: 甘佐, 京子
藤田, きみゑ
牧野, 耕次
比嘉, 勇人
キーワード: 携帯電話
電子メール
メール中毒
不安・顕在性不安・依存尺度
発行日: 2004/03/31
出版者: 滋賀県立大学人間看護学部
抄録: 研究の背景 携帯電話によるメール(以下メールと略す)交換は,若者のコミュニケーションを支える重要な手段であり、寸暇を惜しんでメールを打つ姿は一種の社会現象にも成りつつある.しかし,インターネット中毒と同様にメール交換に傾倒している若者の心理的特徴については国内外においてほとんど報告されていないのが現状である目的 電子メールの中心的使用者である若者のメール使用状況や心理的特徴を明らかにすることを前提とし、コミュニケーションが重要な技術となる看護職を目指す3年過程の看護学生(以下、看護学生とする)と4年制の女子大学生(以下、女子大学生とする)を対象に調査を実施し結果の比較検討を行った.研究方法 対象:S県内の看護短期大学生109名(回収率99%)および,S県内の4年制女子大学生244名(回収率92.7%).調査方法:自記式質問紙を用いた自己報告法.プロフィールおよび,メール中毒度テスト6),ならびにMMPI(Minnesote Multiphasic Personality Inventory)より抜粋した不安(A),顕在性不安(MAS),依存(Dy)尺度による心理測定を実施した.分析方法:量的分析.統計処理には統計ソフトSPSS10Jを使用した。倫理的配慮:研究の趣旨を文章にて説明し、プライバシーの保護に努めた。結果 両群のメール中毒度および心理テストの得点の平均を比較すると,メール中毒度,MAS,A,Dyいずれも看護学生が上回り有意差を認めた.また,メール中毒度とメール交換の人数(以下、人数と略す)・メールの回数(以下、回数と略す)・メールの使用時間(以下、時間と略す)は、両群共に正の相関を認めた.さらに,両群と回数,時間について, χ^2検定では双方にいずれも有意差を認め,回数、使用時間ともに看護学生の方が上回る結果となった。回数・人数・時間と中毒度および各心理テスト得点の多重比較では,女子大学生には,メール中毒度のみ有意差を,看護学生は,心理尺度にも一部有意差が認められた.考察 看護学生は活用状況が活発であり、他者とのコミュニケーションを取る上で時間的・空間的な制約がより生じやすいことが推測できる.また,結果より特に回数と時間はメール中毒の重要な指標となることが第1報に続き再度確認することができた。さらに、回数が当事者の心理状況に何らかの影響を与えている可能性があり、今後その関係性を明らかにするべく、調査・検討を行なうことが重要な課題である。結論 看護学生の方が大学生よりメールを活用しており、全体に不安傾向が強い。回数はメール中毒とも強い相関を持ちメール中毒の重要な指標である。
NII JaLC DOI: info:doi/10.24795/nk001_043-049
URI: http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/22
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