The University of Shiga Prefecture Repository >
人間看護学部・人間看護学研究科(School of Human Nursing/Graduate School of Human Nursing) >
紀要論文(人間看護学研究) >
11号 >
このアイテムの引用には次の識別子を使用してください:
http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/175
|
タイトル: | 子どもの採血場面における親の付き添いに関する国内における看護研究の現状と課題 (研究ノート) |
その他のタイトル: | Research of parent attendance for the drawing blood scene of children : Current situation and issues (Notes) |
著者: | 平田, 美紀 古株, ひろみ 奥津, 文子 |
キーワード: | 乳児 親 採血場面 付き添い Infants Parent drawing blood scene attendance |
発行日: | 2013/03/31 |
出版者: | 滋賀県立大学人間看護学部 |
抄録: | 背景 1994年に日本が「子どもの権利条約」を批准して以降、小児看護では身体の抑制方法にかわり、子どもが主体的に採血に臨むためにも、親が採血に付き添うことへの関心が高まった。子どもの成長過程において、特に乳児にとって親の存在は日常的にも必要であり、非日常的な採血場面では、より親の存在が重要であるといえる。しかし日本では、採血を受ける乳児に付き添う親を対象とした報告は少ないため、子どもの採血に親が付きそう国内の現状を明確にする必要があると考えた。 目的 国内における、乳児の採血場面の現状と課題を明らかにすることを目的とした。 方法 医学中央雑誌 (Web版version 5) より「子ども」「採血」をKeywordsとして文献を検索した。新生児が対象である研究と総説、および文献検討を除外して抽出した国内文献89件を分析対象とした。 結果 国内文献の年次推移は、子どもの身体抑制に関する研究が1995年以降、2001年までみられた。その後、子どもの権利を尊重する看護のあり方が示され、2005年以降は、子どもの採血場面での親の付き添いに関する研究が毎年3、4件ずつみられている。子どもの採血に関する研究内容は、親の付き添いに関する文献が30件 (34%)、付き添い以外に関する文献が59件 (66%) であった。採血場面に付き添わなかった親は、子どもの様子がわからないことに対して不安を抱く。一方で、付き添った親は、子どもの様子がわかることで安心していた。しかし付き添い方に対する戸惑いがみられるものの、親の支援方法を明らかにした文献は見当たらなかった。研究対象となった子どもの発達段階は、乳児から思春期までと広い年齢層であり、乳児のみを対象とした研究はみあたらずその必要性が示唆された。 結論 乳児の母親は、親としての役割を獲得していく段階であるため、子どもの危機的な状況において親は戸惑うことが多く、乳児の採血に付き添いたいと思う親の支援方法を確立していく必要がある。 |
NII JaLC DOI: | info:doi/10.24795/nk011_031-037 |
URI: | http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/175 |
出現コレクション: | 11号
|
このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。
|