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05号 >

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タイトル: 東洋式リンパマッサージを取り入れた看護技術開発に関する研究 : 実験プロトコールにおける測定ツールの評価 (活動と資料)
その他のタイトル: A Study of Development of Nursing Skill for Oriental Lymph Massage : Assessment for Measurement Tool in the Experimental Protocol (Reports & Materials)
著者: 本田, 可奈子
久留島, 美紀子
伊丹, 君和
田中, 香織
豊田, 久美子
キーワード: リンパマッサージ
東洋式
東洋医学
看護技術
プロトコール
lymph massage
oriental
oriental medicine
nursing skill
protocol
発行日: 2007/03/31
出版者: 滋賀県立大学人間看護学部
抄録: 背景・目的 近年、我が国の疾病構造は生活習慣病が大半を占めるようになって久しく、予防医学の観点から代替・補完療法が注目されている。代替療法は、人間を全人的にとらえ人間の本来持っている自然治癒力を向上させる事にあり、看護が生活援助を通して本来着目してきた視点と共通する。そこで、代替療法のマッサージと、国内でも馴染み深い東洋医学の考え方に着目し、自然治癒を高める免疫力に焦点をおいたリンパマッサージ(東洋式リンパマッサージ)を日常の看護ケアの中に取り入れることを考えた。今回はその免疫機能に対するエビデンスを明らかにするための基礎的研究として、実験プロトコールの作成における測定ツールの評価を行った。方法 研究協力者は、本研究の趣旨に同意を得た健康な成人女性3名である。東洋式リンパマッサージが身体に及ばす影響として、①バイタルサイン、②自律神経系の反応、③唾液分泌型IgA(SIgA)の定量、④唾液分泌型コルチゾールの定量、⑤血流量、⑥自覚症状の測定をおこなった。施術者は、手技の統一をはがるために、国家資格をもち、整体ならびに東洋式リンパマッサージの開業をしている一人の整体師とした。また、施術部位では、二人は左上下肢、一人は背部とした。結果 ①血圧、脈拍は施術の前後でほとんど変化はみられなかった。②施術によって血流量は2人に著しい増加がみられた。③自律神経は、2人で施術後に若干の副交感神経の高い反応がみられた。④SIgA濃度は、施術前156.5μg/mg・施術後383.1μg/mg、施術前267.4μg/mg・施術後211.5μg/mgで、2人に増加がみられた。⑤唾液中コルチゾール濃度は、施術前0.2μg/mg・施術後0.16μg/mg、施術前0.28μg/mg・施術後0.21μg/mg、施術前0.29μg/mg・施術後0.17μg/mgで、3者ともに減少した。⑥施術後に全員が「からだが軽くなった」「温かくなった」「片側だけの施術は比較にはなるが、若干の不快感も残る」などの主観的反応がみられた。考察 東洋式リンパマッサージの影響による免疫機能の評価を行うには、自律神経活動評価や、唾液分泌型IgA定量の測定を選択することは通していると考える。しかし、協力者数や自律神経活動値の測定時間、施術部位選択などの検討が必要とされた。
NII JaLC DOI: info:doi/10.24795/nk005_107-116
URI: http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/85
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