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12号 >

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タイトル: 大学生活1年を経験した看護学生の協同作業認識の変化 (研究ノート)
その他のタイトル: Change in Joint Work Recognition of Student Nurse Who University Life and Experienced One Year (Notes)
著者: 米田, 照美
川端, 愛野
伊丹, 君和
清水, 房枝
発行日: 2014/03/31
出版者: 滋賀県立大学人間看護学部
抄録: 背景 看護系大学では、他者と協同作業して学習課題を達成する学習 (演習や実習など) を多く経験する。協同作業は、授業以外での活動 (部活・サークル) でも重要である。しかしながら、学生の協同作業認識が低い場合は、学習効果や活動にも影響を及ぼす可能性がある (長濱, 安永:2009) 。学生の協同作業認識を把握した上で、教育を行う必要がある。今回、大学生活を1年間経験した看護学生の協同作業の認識の変化とその要因 (属性) について調査した。 方法 1) 対象者:A看護系大学1年生62名。 2) 調査方法:平成24年4月と平成25年2月の2回。 3) 調査内容: (1) 長濱・安永らの開発した協同作業認識尺度18項目、 (2) 属性:性別、部活・サークルの所属、希望職種、大学生活の満足度など。4) 分析方法 : SPSS19.0を用いた (Mann-WhitneyのU検定) 。 5) 倫理的配慮 : 本調査の目的・内容、参加の自由、個人評価に不利益がないこと、守秘義務にっいて説明し、同意と協力を得た。本調査は公立法人滋賀県立大学研究に関する倫理審査会の承認 (第206号) を得ている。 結果 有効回答率97%。年齢18~19歳58名 (97%) 、53名 (88.3%) がサークル・部活に所属していた。 1) 協同作業認識尺度の協同効用おいて、1年後の得点平均が有意に低かった (p<0.01) 。また、個人志向においては有意に高かった (p<0.01) 。 2) 就職が臨床希望 (看護師・助産師) 群と非臨床希望 (保健師・養護教諭) 群とでは、互恵懸念において臨床希望群が有意に高かった (p<0.05) 。 3) 大学生活に満足している群とそうでない群では、協同効用において、満足している群が有意に高かった (p < 0.05) 。 考察 今回、A大学看護系1年生の協同作業認識の変化とその属性にっいて調査した。 1) 大学生活1年後では、協同効用が低く、互恵懸念が高い。大学生活1年では、学生間の相互交流・関係性の構築が不十分であるため、互恵的な協力関係に影響する可能性がある。 2) 非臨床希望群が臨床希望群よりも互恵懸念が有意に高い。希望職業が協同作業認識に影響を及ぼす可能性がある。
NII JaLC DOI: info:doi/10.24795/nk012_051-056
URI: http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/194
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