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10号 >
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タイトル: | 医療的ケアを担う特別支援学校に勤務する看護師の他職種および保護者との連携と仕事満足との関連 (研究ノート) |
その他のタイトル: | Contribution of collaborative relationship between nurses, parents and other professionals to job satisfaction in nurses working in special-needs schools (Notes) |
著者: | 古株, ひろみ 泊, 祐子 竹村, 淳子 道重, 文子 谷口, 恵美子 |
キーワード: | 医療的ケア 特別支援学校 学校に勤務する看護師 連携 |
発行日: | 2012/03/31 |
出版者: | 滋賀県立大学人間看護学部 |
抄録: | 背景 医療的ケアの必要な子どもの増加により、特別支援学校における医療的ケアも全国的に広がりをみせた。そのことによる新たな課題には、1)適正・安全な医療的ケアの実施、2)連携・協働の視点を明確にした看護師との協働の在り方、3)医療的ケアの教育上の意義の構築がある。一方、看護師導入における課題として、担任・養護教諭との連携・協働に関する課題があげられる。医療現場とは異なる学校での活動に看護師も戸惑い、逆に異業種である看護師と協力を必要とする教育現場の教員の戸惑いも大きい。このような現状では、看護師・教員がどの様に連携していくのかが重要となる。 目的 医療的ケアを支える看護師がより働きやすく、より円滑な医療的ケアを提供できるように、看護師と担任教諭・養護教諭および保護者等周囲の人との連携が、看護師の仕事への満足度にどのように関連するかを明らかにすることを目的とした。方法 近畿、東海地方の特別支援学校に勤務する看護師を対象に、質問紙調査を実施した。分析には統計解析ソフトSPSS16.0 for Windowsを用いてχ^2検定、 Fisherの直接法を行なった。 結果 特別支援学校の看護師の仕事内容に対する満足度は、「満足群」が50名 (58.8%)、「不満足群」が35名 (41.2%) であった。 「お互いの専門性を理解しあえている」、「学校内での医療的ケアへの理解が進み、働きやすい状況である」、「医療的ケア担当教諭との連携が取りやすく、情報収集円滑でアセスメントしやすい」、「担任教諭との連携が行いやすく、医療的ケアを実施しやすい」などの回答は、「満足群」が「不満足群」に比較して有意に高かった (p=0.01)。 結論 医療的ケアの実施に関する項目と、仕事への職務満足との関連性から、学校における看護師は医療的ケアを実施することで看護師としての役割を果たしていると感じている。さらには、看護師としての専門性が発揮できるという認識が、仕事への満足に繋がっていると考えられる。また、限られた情報しか得ることのできない看護師にとって、教員など他職種と上手く連携することが、医療的ケアを安全に実施するには必要である。円滑な連携から情報が得られることも、職務満足度に寄与していた。 |
NII JaLC DOI: | info:doi/10.24795/nk010_059-065 |
URI: | http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/163 |
出現コレクション: | 10号
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