The University of Shiga Prefecture Repository >
人間看護学部・人間看護学研究科(School of Human Nursing/Graduate School of Human Nursing) >
紀要論文(人間看護学研究) >
08号 >
このアイテムの引用には次の識別子を使用してください:
http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/120
|
タイトル: | 実習指導者講習会フォローアップ研修の効果的在り方 : フォームを活用した実習指導事例の分析 (研究ノート) |
その他のタイトル: | Exploring the Effect of the Follow-up Seminar After the Regular Training Course for Clinical Instructor to Nursing Students : Try to study a case in the clinical instruction using of an analysis form (Notes) |
著者: | 沖野, 良枝 牧野, 恵子 藤井, 淑子 谷口, 智子 大角, 光子 |
キーワード: | 臨地実習 実習指導者 実習指導者講習フォローアップ研修 事例分析フォーム Clinical Teaching Clinical Instructor Follow-up Seminar for Instructor training Form to analyze case |
発行日: | 2010/03/31 |
出版者: | 滋賀県立大学人間看護学部 |
抄録: | 背景 平成20年、実習指導者講習会効果の持続・発展を意図し、A県においてフォローアップ研修を試行し、研修のニードと実施の効果が検証された。しかし、分科会の評価は60%と予想に反して低いものであったことから、テーマとプログラムの焦点化、ワークの実際的な方法が示唆された。そこで、平成21年度は経験交流や情報交換を基本にしながら、実習指導者講習会での学習を踏襲し、より具体的で実践へのフィードパック可能な研修の在り方を探り、コミュニケーションにかんする講演と事例検討の方法論を試用した。 目的 講習会効果の持続・発展および実習指導者の指導技術のレベルアップを意図した研修において、継続教育としての講演と分析フォームを試用した事例検討による実践の振り返りとしての効果を検証する。 方法 対象:A県実習指導者講習会受講者で、実習指導担当中の研修参加者55名。時期:平成20年8月~21年3月 内容:講演とワークショップを内容とした実習指導者講習会後のフォローアップ研修の実施とその効果の検証。分析:信頼性分析、5段階評定の記述統計、自由記述のカテゴリー化。相関分析による質問項目間の関連、重回帰分析による事例分析への関心度と満足度の要因探索。 結果 ワークショップの参加者55名の内、質問紙の有効回答数(率)は、研修前52名(94%)、研修後53名(96%) であった。講演に対しては、関心と活用可能感、満足度は5および4レベルが78~80%と非常に高く評価された。分析フォーム「全体」の効果では、61%が肯定的評価を示し、「学生だけでなく自分自身や環境を多面的に見ることに繋がった」ことが挙げられた。「分析フォームを活用したい気持ち」は55%、実際に「活用してやれそうな気持」になると、13%と低い評価となった。「講演に対する満足度」には「新しい知識の獲得」が82%寄与していることが示され、「ワークショップに対する満足度」には、「グループでの情報交換」「事例分析への関心」が73%の寄与率で関連していることが探索された。 結論 コミュニケーションスキルに関する講演に対して、約90%が高い満足度と今後の活用感を示し、満足度には「新しい知識を得た」ことなどが関連している点から、継続教育としての研修の効果が明らかになった。また、フォームの試用による事例分析に対しては60%が満足を示し、「情報の整理ができる」「アセスメントや問題点が偏らない」「指導の具体策まで導き出せる」などの効果が述べられた。しかし、「活用への自信や可能性」 は低い評価であり、時間がかかる事などが指摘され、今後の検討課題が示唆された。 |
NII JaLC DOI: | info:doi/10.24795/nk008_067-077 |
URI: | http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/120 |
出現コレクション: | 08号
|
このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。
|