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11号 >

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タイトル: 重症心身障害児者の家族の社会資源の情報収集に関する看護研究の現状 (研究ノート)
その他のタイトル: The present condition of the nursing research about information gathering of the severely-retarded-children Person's family's social resources (Notes)
著者: 西澤, 真澄
米田, 照美
伊丹, 君和
清水, 房枝
キーワード: 重症心身障害児
家族
情報収集
Severely-retarded-children person
Family
Information gathering
発行日: 2013/03/31
出版者: 滋賀県立大学人間看護学部
抄録: 背景 日本において、1981年の国際障害者年を契機として、ノーマライゼーションの考え方が浸透し共生社会の実現を目指し障害者施策が進められた。重症心身障害児者の約7割は在宅生活を送っているが、近年の医療の進歩や社会情勢の変化により、医療的ケアの必要な超重症児・準超重症児が在宅にも増え在宅支援体制の充実が求められているD。その中で、家族への社会支援サービスに関する情報提供の充実がますます重要となっている。 目的 重症心身障害児者の家族の社会資源の情報収集に関する看護研究を文献検索し理解を深め、研究の動向を明らかにすることを目的に文献レビューを行ったので報告する。方法 医学中央雑誌で(Web版version 5)で「重症心身障害」「家族」をkeywordとし、年代は絞らずに検索すると300件ヒットした(原著論文のみ)。今回はこの、300件を分析対象とした。 結果 年代別文献数の推移は、年々増加傾向にあり、特に2000年以降大幅に増加してきていた。医学中央雑誌から抽出した重症心身障害児者に関する文献300件は、テーマ別に9つのカテゴリー、① 「病態生理」に関するもの、② 「手術・治療法」に関するもの、③ 「施策」に関するもの、④ 「生活・介護実態」に関するもの、⑤ 「家族の思い」に関するもの、⑥ 「情報」に関するもの、⑦ 「ケア」に関するもの、⑧ 「看護師の思い」に関するもの、⑨ 「実習生の学び」に関するものに分類できた。この中では、② 手術・治療法に関するもの、④ 生活・介護実態に関するもの、⑤ 家族の思いに関するもの、⑦ ケアに関するもの、の4項目の研究数が多かった。家族のニーズについて述べているものは③ ~ ⑦ の項目であり、その中で、在宅生活を送っていく上で必要な社会資源の情報収集面でのニーズが数多く述べられていた。 結論 医学中央雑誌から抽出した重症心身障害児者に関する文献300件は、テーマ別に9つのカテゴリー 9つ【① 「病態生理」② 「手術・治療法」③ 「施策」④ 「生活・介護実態」⑤ 「家族の思い」⑥ 「情報」⑦ 「ケア」⑧ 「看護師の思い」⑨ 「実習生の学び」】に関するものに分類できた。文献数は増加しており、中でも重症心身障害児者の健康や生活に、直接的に大きくかかわる項目の研究はその増加が著しい。さらに、重症心身障害児者の家族は在宅生活を送っていく上で必要な社会資源の情報収集面でニーズを持っていることが明らかにされていた。今後の社会資源に関する情報提供のあり方を、より家族のニーズに沿ったものにするために、家族の社会資源に関する情報収集における体験やその際の思い、望みを詳しく調査する必要性があると考える。
NII JaLC DOI: info:doi/10.24795/nk011_039-044
URI: http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/178
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